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ブログ - 悩み相談と心の対話の場所 | NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア

東京メンタルヘルス・スクエアblog

いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ3

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2023年01月03日(火)

いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ3

~いじめで不登校、でも立ち上がった~

 

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カウンセラー、講師 栗本 顕

 

皆さんこんにちは、東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラーと講師をしている栗本顕です。今回で最後の3作目となります。


今回は、現在私がカウンセラーをしている原点となった、スクールカウンセラーとの出会いと、その後の私の活動についてご紹介させていただきます。


不登校の時に、私の気持ちをクリアにしてくれたカウンセラーがいたことで、将来の目標も決まり、現在の活動に繋がりました。

私が現在活動していることの一部としては、いじめ撲滅委員会で代表、いじめ不登校自殺防止コンサルタント会で事務局長をしているほか、東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラーと講師、専門学校で「心理学」の講師をしております。

こちらを読んでいただき、「あんな過去があっても、活動している人がいるんだ」「いじめられても未来はあるんだ」と感じてほしいです。

 

 

―二人のカウンセラーとの出会いー

 

私がカウンセラーを目指したキッカケはある2人との出会いです。

まず1人目が、不登校時代にお世話になったスクールカウンセラーです。

一見、カウンセラーはなんだか胡散臭いイメージがありますが、実際はそうでもありません。

私の言葉にならない気持ちを、言葉になるように共に整理してくれ、肩の荷が軽くなり、視界が広くなった感覚を今でも忘れません。

その感覚があったからこそ、「将来は自分もそうなりたい」と強く思えました。


そして、2人目は高校生の時に学校の図書室で心理学の本を片っ端から読み漁っていた時に、「愛」という言葉について解説していた國分康孝先生でした。

國分先生曰く、「愛とは、太陽のようなもので皆に平等に降り注ぎ、温かみを与えてくれるもの」というものでした。

太陽は、その行為に見返りを求めない「無償の愛」です。そして、雨の日があっても晴れる日が必ず来ますよね。

この言葉に心を打たれた私は、「このカウンセラーのもとで学びたい」と強く思い、大学選びもその視点で選びました。

入学後、その話をしたところ、研究室に呼んでいただき、何度もお話をさせていただいたことを覚えています。

 

皆さんも、ぜひ一度カウンセリングを利用して、カウンセラーと出会ってみてください。

新しい視点が見れたり、今まで気付き難かったことに気付けたりするかもしれません。

 

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―照らすことのできた未来ー


幼稚園時代から、高校までのお話をこれまでしてきました。大学・大学院では、カウンセラーになるために専門的な勉強をしてきました。

大学院に在学中から少しイレギュラーなのですが、現場で専門家として仕事をさせていただきました。

大学院修了後も研究を重ね、現在はカウンセラーだけではなく、講師・SV・執筆・YouTuber・HP運営など、さまざまな活動をさせていただいております。

おかげさまで、いじめ撲滅委員会で代表、いじめ防止コンサルタント会で事務局長をしております。


過去にいじめが原因で不登校になりましたが、こうして日々活動を続けられています。

それは、私一人の力ではなく、今まで私をサポートしてくれた方やともに現場で奮闘している方がいたからこそだと思います。

私がこうして活動することで、一人でも多くの方の希望に慣れればと思います。


皆さんもぜひ、希望をもってさまざまな人と関わりを持ってみてください。

そのために、カウンセリングを利用してみても良いのではないでしょうか。

 

 

(了)

東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラー・講師 栗本顕

 

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いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ2

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2022年12月07日(水)

いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ2

~いじめで不登校、でも立ち上がった~

 

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カウンセラー、講師 栗本 顕

 

皆さんこんにちは、東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラーと講師をしている栗本顕です。

今回で2作目となります。

 

今回は、私のいじめと不登校経験をご紹介させていただき、そこからどうやって今の状態まで復帰できたのか、活動できるようになったのかを語らせていただこうと思います。

こちらの内容を読んでいただき、一人でも多くの方にとって希望になればと思います。

 

皆さんは、「いじめの被害」、「不登校」と聞いて、どんな想像をするでしょうか。私が今までお話しさせていただいた方からの意見では「もうこの先真っ暗」、「人生負け組」などなど。そんなふうに思ってしまう人は少なくないでしょう。

私は、その偏見を打破したく、活動を続けています。

私が活動することで、一人でも多くの方の希望になれると信じています。

 

―いじめは幼稚園児のころからー

私は幼稚園生の時から、毎朝「行きたくない!」と騒いでいました。

それは、さまざまな理由がありましたが、今思うと「さみしさ」と「恐怖」だったのだと思います。

「さみしさ」については、親から離れて、家族とは違う集団の中に入ることがさみしかったのでしょう。

「恐怖」について、こちらが一番問題です。ちょっと暴力的な子がいて、暴力があったり、つねられたり、自由帳に絵を描いていたら、別の子に勝手に描かれてしまったり、さまざまなことがありました。

今考えると、それらもいじめと考えてよかったのだと思います。

 

小学生になったら、今後は「菌」扱いされたり、無視や誹謗中傷、物を隠されたり、デマを流されたり、本当にさまざまでした。

そして、中学生になると、NHKのニュースなどにもお答えさせていただいたようないじめが起こり、不登校になりました。

その時の経験から、私は研修などの場では、「いじめの被害にあっている児童生徒にとって、学校は戦場です」とお伝えしています。

 

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―最大の味方ー

不登校から復帰した最大の理由は、「親という最大の味方」の存在です。

いじめられていた当初は、親には相談ができませんでした。

しかし、スクールカウンセラーと話をしたことで、やっと親に打ち明けることができました。

学校から帰ってきた私は、ずっと言えないでいた気持ちを、母に伝えました。

 

私:「お母さん、僕、学校に行きたくない。しばらく休みたい」

母:「なんで?」

私:「いじめられていて、つらいから」

そう話すと、母は全て理解した様子だった。

 

「勉強、勉強」と言われていた中で、その反応は意外でした。

その瞬間、肩の荷が下り、気持ちが楽になりました。

否定せず、全てをそのまま受け止めてくれたのです。

その後、父の机の上には「不登校」や「いじめ」に関する本が並ぶようになり、どの本も、文章の至る所に線が引かれボロボロになっていました。

その後、再び登校した際この「親という最大の味方」がいるとわかっていると、誹謗中傷なども怖くなくなり、とても頑丈な鎧をつけたような感覚でした。

 

あなたの周りに、「最大の味方」はいますか?

あなたは、誰かの「最大の味方」になっていますか?

ぜひ、探してみてください。

 

もし、何かキッカケが必要でしたら、ぜひ私がしたようにカウンセラーと話をしてみてください。

話をすることで、視野が広がって今までとは違った考えが浮かぶかもしれません。

カウンセラーがあなたをサポートしてくれます。

 

 

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(この項続きます)

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いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ1

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2022年11月27日(日)

いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ1

~「話す」ことは「放す」こと~

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カウンセラー、講師 栗本 顕

 

皆さんこんにちは、東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラーと講師をしている栗本顕です。

私は、中学生時代にいじめが原因で不登校になり、その際にお世話になったスクールカウンセラーさんと家族のおかげで再び学校に行けるようになりました。

その経験を生かし、私と同じように悩み、辛い思いをしている人の支えになれるように、カウンセラーになりました。

いじめ撲滅委員会で代表やいじめ不登校自殺防止コンサルタント会で事務局長もしております。


私はカウンセリングのご案内をする時や、ご挨拶をさせていただく時に必ずお伝えしている言葉があります。

それは、『「話す」ことは「放す」こと』という言葉です。私の実体験とカウンセリングの経験から、それは強く思うようになりました。

 

―辛い気持ちはあっても良いー

『今日は最悪の日だ』、『人生ってクソだな』こういった気持ちになることはありますか?
『自分は何をやってもダメだ』という気持ちになることはありますか?
『死にたい』というような気持ちになることはありますか?


こういった気持ちは、ドンドン気持ちを沈ませてしまい、暗くなってしまいます。

だからこそ、この『辛い気持ちを消したい!』と奮闘して、それでも消えないことが続いて、また奮闘して、それを繰り返していくうちにダメージが溜まってしまいます。


そこで、私は「その辛い気持ちはあっても良い」と考えています。

人生には良いこともあれば悪いこともあります。

私たちの心も同じで、良い時も悪い時もあります。

悪い時に、どうすればよいのか、どのようにその悪い状態に向き合うのか、その視点が大事なのだと思います。


『人生ってクソだな』から『人生ってクソだな、でも明日は違うかも』、『人生ってクソだな、じゃあ今日はそう思う日だからゲームしちゃおう!』となれば良いのだと思います。

 

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―相談は悩みレベル1でもー

カウンセリングをしていると、「どうしてもっと早くに相談してくれなかったのだろう」、「この時に来てくれれば…」と思うことが多くあります。
悩みは抱え込んでいると、負の連鎖を起こしてさらに大きな悩みに成長してしまいます。そのため、どんなに小さなことでも相談をしてほしいのです。


とはいっても、こう思ったことはないでしょうか?
「相談することは甘えなんじゃないか」、「自分よりも悩んでいる人がいるはず」、「自分の悩みなんてレベルが低い」
このように思ってしまうと、相談からはさらに距離が離れてしまいます。

そのため、私は実体験とカウンセリング経験から、「悩みレベル1でも相談したほしい」とよく案内しています。

自分が辛いと思ったら、それは辛いのです。

辛い時に相談することは甘えではなく、適切な対処です。

どんなに周りから大したことのない悩みだと思われても、例えそう見えても、その悩みがレベル1でも相談をスタートしてほしいのです。
カウンセラーは、悩みレベル1でも本気で向き合います。安心して相談してください。

 

 

―「話す」ことは「放す」ことー

私たちは生活していく中で、何か悩みを抱えたり、言葉にならないモヤモヤが覆いかぶさってきたりすることがあります。

一人でじっくり考えることも大切ですが、考えすぎてしまうと、それは重りとなって身動きが取れなくなります。

そうなると、考えも悪い方向にしか向かなくなります。そんな時は、「話す」ことでその重りを「手放して」ほしいのです。

カウンセラーと話して、身動きが取れるようになると、一人でじっくり考える時も、良い方向へ考えられるようになります。

言葉にならなくても、断片的に話すことで、そのモヤモヤは晴れていき、ハッキリとした言葉に変わっていきます。

なので、ぜひカウンセラーに相談をしてほしいのです。

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(この項続きます)

東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラー・講師 栗本顕

 

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NHK Eテレ ETV特集「コロナに負けない〜名物校長と“笑う学校”〜」

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2021年04月21日(水)

 

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チャリティウェビナー「いじめは絶対に許さない~笑顔であふれる学校のつくり方」を講演してくださった田畑校長先生が、NHKの特集で取り上げられます。

 

テーマは「コロナに負けない」教育。

 

『1年前、長期の休校から始まった学校生活は異例づくし。
マスクを着用し、おしゃべりは控えて、行事もほとんどなし。
埼玉・越谷市立新方(にいがた)小学校に赴任したばかりの田畑栄一校長は、
こんな時だからこそと、”つながる”教育を目指した。
目玉は、子どもたちがコンビを組んでネタを披露する「教育漫才」の授業。
笑いによってコミュニケーション力が格段に上がるという。
ユニークな学校の取り組みを1年間見つめた。』

 

ウェビナーではお伝えしきれなかった田畑校長先生の愛情あふれる教育の真髄を見ていただけるのではないかと思います。

 

放送日、NHK-Eテレで4月24日(土)午後11時(23時)から60分です。
ぜひご覧ください。

 

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2021年4月20日 
事務局 みずぬま

 

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笑顔であふれる温かい学校のつくり方 に参加しました ~いじめは絶対に許さない・教育漫才で学校が変わる~

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2021年02月28日(日)

 

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※新型コロナウィルス対策の為にライブ参加は人数を絞って開催しました。 

 

「自殺の無い、不登校の無い、いじめの無い、温かい笑顔のある学校」を目指して日々活動されている田畑栄一先生。


私は、今回の講演で「温かいコミュニケーションが子どもたちの幸せを作る」ということを教えていただきました。

 

現在、日本で大きな社会問題となっている、いじめ、不登校、自殺。2019年度、約61万人の子どもたちのいじめ被害が報告されており、約18万人の子どもたちが不登校と言われています。さらに、コロナ禍に入り残念ながらこれらの報告数は増加傾向にあります。

この深刻な社会問題を解決するべく、新しい方法でアプローチしているのが田畑先生です。

 

 

<いじめは絶対許さない>
田畑先生は常にいじめや自殺を限りなく0にしたいと考えられています。
「みんなで力を合わせて、子どもたちが泣くことのない学校を目指す。」
そのためには、学校だけではなく、保護者や地域と連携をとり取り組んで行くことが大切だと訴えます。


心身の苦痛を感じたらそれはいじめ。


いじめへの対応は、①被害者100%で対応し守る、②いじめをしない、③見逃さない子に育てることを徹底しています。

田畑先生は、いじめ、不登校、自殺のない学級・学校を目指し、4つの戦略を立てられています。

 

戦略A~教室内の「棘」・無意識のいじめを無くす~
いじめまでとはいかなくても、睨み付けられたり咳払いをされるなどのクラス内の「棘」。

また、係活動などで、宿題を集める係の子が先生のために行っている呼びかけなどが、無意識のいじめにつながってしまうことがあります。

宿題を提出しない子どもにも提出できない理由がある場合があり、そのせいで学校に行きたくなくなる環境を作ってしまうこともあります。

そういった教室の「棘」や「無意識のいじめ」に気づき無くしてゆくことで、子どもたちに心地よい環境を作り、それが人間関係の円滑化・コミュニケーション能力の育成につながっていきます。

 

戦略B~つながり支えあう教育を作る~
学校に様々なダイバーシティを作ることで、柔軟に物事を迎え入れられる温かい価値感を育て、つながり支えあう環境を作っていきます。

 

戦略C~総合的な学習の時間~
カリキュラムマネージメントの一環として、総合的な学習の時間の中で、地域の特色を出すなど、学習カリキュラムの見直しを図ります。

子どもの意見を尊重した質の高いオリジナリティーや創造性のある授業を取り入れます。

 

戦略D~学びあいの授業~
座学中心の授業ではなく、生徒一人ひとりが自分の考えを出せるようなわくわくする授業や、意見を出すのが苦手な生徒も発言したくなるクラスを作ります。温かいコミュニケーションやディスカッションができる環境を目指します。

 

<学校の主人公はだれ?>
不登校や登校渋りは社会問題となっていますが、全てのケースが問題であるとは言えないと田畑先生は話します。

不登校の原因は、学校の中の問題ではなく家庭に問題がある場合が多いそうです。

また、登校渋りに関しても、現在は、その子の「個性」ととらえるようになりつつあります。

なぜなら、それは生徒の個性を尊重し認め、他の機関へ行くことを認める前向きな選択となるからです。

 

しかし、希望をもって前向きな選択としての不登校は良いのですが、友達と上手く付き合えない等のマイナス要因からの不登校は無視してはいけません。

不登校や登校渋りには学校改革のチャンスや学級改善のヒントが隠されており、家庭と学校が同じ方向で対応していくことが改善の重要なポイントです。


田畑先生は、「子どもが全員が揃って初めて教育活動が始まる」という理念をもって子どもたちに接しています。

学校は子どもたち一人ひとりのものであって、教師や大人達のものではないのです。

後ろ向きな不登校や登校渋りの子どもを無くすために学校教育のシステムを整えることも大切ですが、それ以上に誰かが子どもたちを思い、「愛」を持って関わり続けることで、戦う・生きるためのエネルギーを注ぐことができるのです。

 

 

<教育漫才>
教育漫才とは、ネガティブな言葉や人をたたく等の要素を除いた漫才で、生徒や学校、地域全体を温かい笑いで包む授業です。

田畑先生が、教育漫才を行うきっかけとなったのは、違う小学校の生徒の保護者からの相談からでした。

その相談とは、「なぜか、自分の子どもがいきなりクラスを変えられた」というものでした。

田畑先生は、怒りと悲しみにくれたその生徒や保護者をどうにか笑顔にできないかと考えたそうです。

その結果、偶然にも前年度に大宮にできた吉本工業とタッグを組んだ、教育漫才の授業がスタートしました。

教育漫才の効果は素晴らしく、子ども達や地域が笑顔になる環境を作っただけでなく、いじめ不登校の減少、コミュニケーションの活性化、さらに学力の向上につながりました。

 

<幸せを目指してゆく場所>
田畑先生は不登校となった子どもたちに、「ここはあなたの学校です!なぜあなたが引く必要があるのですか?学校を変えます。あなたが望む学校にします!」と語りかけます。

温かく子どもたちの意見を受け止め、生徒教師も保護者も地域もみんなが幸せになる場所としての学校を作ろうとしています。

 

いつの時代も子どもたちは「承認」と「愛情」を必要としています。

これから、田畑先生の目指すような学校が増え、子どもたち一人ひとりが温かいコミュニケーションの中で互いに尊重しあい多様性を受け入れられる、そんな世の中になることを願っています。


そして私も一人の大人として、温かいコミュニケーションで子どもたちと接して行きたいと思いました。 

 

2021年2月28日 
事務局 AJ

 

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中学校で「ストレスマネジメントと、タイプ別の生き方のコツ」について話しをしてきました

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2020年02月23日(日)
 中学校で「ストレスマネジメントとタイプ別の生き方のコツ」について話しをしてきました
 
 
hirakata muto
   

 埼玉県越谷市の平方中学で「ストレスマネジメントと、タイプ別の生き方のコツ」について、生徒、保護者のみなさまにお話させていただきました。

同校には3年前から「スクールコンケア」を利用したメンタルヘルスに一緒に取組ませていただいており、今回も依頼を頂きました。
 

これまで私たちは、心の授業を小学校や中学校、高等学校で十数回行ってきました。
1クラスから300人以上の全校生徒、保護者会など規模も対象も様々です。
中には保護者と生徒がペアになって講話を行うスタイルもありました。時間は通常1コマ’(50分)の授業で伝えられるようにしていますが、ご要望に合わせて2コマ(100分)で実施することもあります。

 

私は企業従業員対象の研修に長年取り組んできましたが、学校現場に立って毎回改めて思うことは、社会人になってこの学びを行うのではなく、せめて中学生の頃から、人生を生き抜く上で必要な分かりやすい説明のストレスマネジメント教育や、タイプ別などの自己理解・他者理解を通じて上手にコミュニケーションするための教育を子どものうちから学んでいくが必要性です。

 

授業を担当させていただく中で、感じることは生徒たちの真剣なまなざしです。

それは、普段から友人関係や勉強、部活、塾、家庭などで様々なストレスを感じて困ることがあるからだと思います。

上手くストレスコントロールができず、自分を責めて萎縮したり、他人を責めていじめ行動をしたり、おなかが痛くなったり、不安になったり、日々様々なストレス反応も出していることもあるのでしょう。

 

今回頂いたアンケートには、中学3年生から「今までのいろいろな講演の中で一番ためになった」保護者からは「親子共々ストレスが溜まっていたので、とても参考になりました」など下記のアンケートの通り評価を頂けました。また、同中学校で定期的に発行している「学校保健委員会だより」にも、当日の詳細な内容を掲載していただきました。(写真をクリックすると大きな画面になります)

メンタルヘルスに学校を上げて取り組んでくださっていることをとても嬉しく思っています。

 

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私自身も子どもたちがすぐに実践できる分かりやすい心の授業をこれからも行っていけるよう日々工夫していきたいと思います。
子ども達の笑顔を増やすために教育・見守り・相談の活動をこれまで以上に頑張ります!!

 

 

2020年2月24日
特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア専務理事

いじめ・自殺・不登校ゼロプロジェクトリーダー
武藤収

  

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「自殺・不登校・いじめ」がない・温かい笑いのある学校 ~教育漫才で子どもたちが変わる~

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2019年03月01日(金)

 

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 冒頭の写真が、どんな写真だか分るでしょうか?(肖像権保護のため加工しています)
 

これは、越谷市立越ヶ谷小学校の業間休みの校長室の風景です。

この日は、一緒に取組んでいただいている「いじめ・自殺・不登校ゼロプロジェクト」の来年度の取組の打ち合わせのために、同校の田畑校長先生とお打合せをしていました。


10:20頃にふいに校長室の扉が「トントン」と鳴り、ふと見ると小学1~2年生の子が顔をのぞかせて「校長せんせい、入って良いですか?」と、目をくりくりさせて聞いてきます。
「いいよ~」という田畑校長の返事とともに、「やったー」とばかりに次々と入ってくる小学生たち。


自分が作った俳句の修正を求める高学年、けん玉やコマ回しに興じる低学年、みんな思い思いのことをやりながら、「校長先生、見てみて」って声をかけています。
校長先生に抱き着く中学年の男の子、それをどかして膝に座ろうとする低学年の女の子。

 

元々は不登校傾向で教室に入れない児童の居場所作りのために、保健室と校長室を「いつでもだれでも来ていい場所」としたことが初めだったそうです。
それが徐々に広まって、学年関係なく、業間休みとお昼休みはみんな争うように校長室に訪れます。

 

 

田畑校長先生は「自殺・不登校・いじめ」の三つのなし学校・温かい笑いのある学校の創造を理念に掲げ、それを全力で取組んでいる先生です。


いじめがあれば、校長先生自らいじめた児童、いじめられた児童と直接会い、徹底的に話します。
学校に来られない児童がいれば、家庭訪問をして保護者と、その子に合った対処法をお互いに納得できるまで話し合い、そしてそれを実行しています。

「学校は教員で変わる、そして教員は、校長の取組で変わるんだ」そう信じて常に率先垂範を続けていらっしゃいました。

 

 

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そんな田畑校長先生が、自らの取組を書籍にまとめました。

「教育漫才で子どもたちが変わる 笑う学校には福来る」です。

 

田畑校長先生の、若き教員時代の経験から生まれた信念「全員の子どもが揃ってこそ、初めて教育活動が始まる」。
田畑校長先生は頑なにこの信念を貫き、不登校生徒の人数が「平均以下だからよい」「少人数だからまあまあ」という考えを自ら一切認めず、たとえ一人であっても、その子の一生の問題として、真正面から取り組んでいらっしゃいました。


校長が信念を曲げずに突き進む姿を目の当たりに見て先生が変わり、学校が変わる。
ひたすらに、真剣に、頑なに。でも子供とは笑顔で楽しく、柔らかく接し続ける。

 

この本は、そんな田畑校長先生の愚直ともいえる教育姿勢と、その中で「いじめ」「不登校」をなくすための手段として最も効果があると思い、見つけ出した「教育漫才」の効果が書かれている一冊です。

 

決して「教育漫才のノウハウ本」ではありません。


いじめ、不登校をなくす、その為にはほっこりとした空気の中で、笑顔に包まれたコミュニケーションあるれる学校を創造する。
そのために何をすべきかを悩み、考え抜いた末にたどり着いた「教育漫才」。その過程を知ることこそが本誌の高い価値です。


「教育漫才」をすればいじめがなくなるのではない。先生、学校全体で「いじめをなくす」意思を持ったうえでの「教育漫才」だから効果が発揮される。そのことをこの本から学ぶことが出来ます。

ぜひ全国で、いじめや、不登校の生徒で悩んでいる先生方みなさんにこの一冊を読んでいただきたいです。


方法論は「教育漫才」でなくても良い。
真剣に児童・生徒と向き合い、全校を巻き込んで対策を全力で進める。
その姿に共鳴する先生が一人でも増えることを願っています。

 

『教育漫才で子どもたちが変わる 笑う学校には福来る』はAmazon、楽天ブックスなど各種ネットショップで購入できます。

教育関係者、保護者のみなさんにはぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

2019年3月1日
特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア
企画・広報局 みずぬま

 

  

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生徒の悩みをキャッチ ~いじめや不登校を察知~

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2018年09月27日(木)

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 こちらをクリックすると全文が表示されます

 

生徒の悩みをキャッチ ~いじめや不登校を察知~

昨年からスクールコンケアを試験導入して下さっている越谷市立平方中学校(導入時のお話しはこちらを参照ください)のいじめ・不登校対策への取組を、埼玉県東部地区の有力地方紙『東武よみうり新聞』の一面に取りあげていただきました。

同校は昨年(2017年)6月から1年生3クラスで試験導入していましたが、この春から全校生徒に対象を拡大し取組んでくださっています。

スクールコンケアは私たちNPO法人東京メンタルヘルス・スクエア、関連会社の東京メンタルヘルス株式会社、そして開発企業の株式会社コンケアの3社が共同で進めている『いじめ・自殺・不登校を学校からなくそう』とする取り組みです。


生徒たちは「毎朝の自習時間」と授業後の「帰りの会」の1日2回ずつ、その時の「気持ち」をタブレット上の「虹」から「雷」までの6種類の中から選びタッチ。

クラウドシステムの中に蓄積された個々の生徒の気持ちをコンケアが分析して、悩みを抱えて声掛けをしたほうが良い生徒についてのアドバイスが教員や養護教諭に届けます。

連絡を受け取った先生方は、ご自身の日ごろの観察とコンケアからの連絡の両情報を参考に、生徒への適切なタイミングに声をかけ対話をすることで生徒たちの心、気持ちに適した対応を進めています。

 

 

全国に先駆けて最初に導入を決めてくださった大西校長先生は「教師のプロの目と、ICTの客観データの活用で生徒のこころの動きが把握できる」と評価し、最先端で最もコンケアに深く携わってくださっている2年の学年主任の倉持先生は「『天気』の変化が激しい時は、先生にかまって欲しいというサイン。友人関係や家庭環境などの変化に教師が気付くチャンス」とお話ししてくださっています。(東武よみうり新聞より)


また今年からはスクールコンケアの分析情報を元に東京メンタルヘルスのカウンセラーが同行に訪問。各学年の先生が気をかけている生徒の日常の様子とコンケアの結果を合わせて、対策について協議しています。


平方中学校で採用されたことがきっかけで、現在関東を中心に5校でスクールコンケアによる「いじめ・不登校」対策が進んでおり、そのほか数多くの問合せをいただいています。

 

 

私達東京メンタルヘルス・スクエアではすべての学校から「いじめ・自殺・不登校をゼロにしたい」と想い、スクールコンケアを中心にした活動を継続しています。

多くの学校と一緒に取組み、笑顔であふれる学校づくりの力になりたいと願っています。

 

「いじめ・自殺・不登校プロジェクト」「スクールコンケア」に興味を持ってくださった方は下記あてにご連絡ください。

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東京メンタルヘルス・スクエア

企画・広報局 みずぬま

 

 

 

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越谷市議会でスクールコンケアが取りあげられました

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2017年12月14日(木)

 

越谷市議会でスクールコンケアが取りあげられました

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12月7日(木)埼玉県越谷市議会でいじめ・不登校ゼロのための対策として「『スクールコンケア』の採用」が取りあげられるとの話を聞き、すべてを投げ出して傍聴に行ってきました。(スクールコンケアの詳細はこちらをご覧ください)


越谷市では、平方中学校と東越谷小学校の2校が児童・生徒の心のケア、いじめ・不登校ゼロの実現のために「スクールコンケア」を導入してくださっています。
この両校での実績を耳にした越谷市議会の瀬賀議員がスクールコンケア導入学校での効果を調査してくださり、市議会で取りあげてくださることになったというのが経緯です。


瀬賀議員は、メンタルチェックの仕組みである「こころの体温計」の導入、公立小中学校への防犯カメラを導入など、これまでも生命を守る、子供たちの学ぶ場をより良い環境にすることに尽力されてきた方です。

一般質問では、学校におけるメンタルヘルスケアの重要性を語った後に、その有効なツールとして、『スクールコンケア』の仕組みを紹介してくださいました。

 

そして導入済みの学校の責任者からヒアリングした内容を以下のように語ってくださいました。


「アイコンをタッチするシンプルな操作性が良い」
「小学生でも何の違和感もなくすぐになじみ日課の一つになっている」
「コンケアから提供される情報で子供たちの状況が把握できるため声掛けのきっかけができてとても良い」
「何より管理職の意識が高まった」
「教師のリアルな観察とともにICTを利用した客観的データで生徒の心の動きを把握できる点が良い」
「教師は細心の注意を払い生徒の表情・行動を見ているが、表面に出さない、出せない生徒もいる。そんな生徒がふと先生に声をかけられて安心して話を始めることもあり有効性を感じている」

 

市議会の場で、実際に利用している先生方の生の声が話されているのを聞き、涙があふれそうな気持でした。

 

瀬賀議員からは最後に市長、教育長に対して「学校でも市の職場でも、コンケア、スクールコンケアはメンタルヘルス予防にとても有効。現状の環境整備も含めた活用についてどのようにお考えか聞かせてください」として質問をまとめていただきました。

 

この質問に対し、教育長からは「ネットワーク環境・システムへの影響、既存機器での運用の可能性、費用面などについて調査研究していく」との回答をいただき、市長からは「セルフケアはもとより、ラインケアの充実の効果も期待されるところなのでインターネットの接続環境の整備や運用の方法など諸課題、システムの試験的な導入がどうか、ということもふくめ調査・研究していく」というご回答をいただきました。

 

市の責任者である市長、教育長から「調査・検討をする」という回答をいただき、大きな一歩を踏み出しました。

 

既に導入してくださっている越谷市の2校は、スクールコンケアをとても有効に使って、児童・生徒との対話を増やし、不安・悩みの事前・早期解決に活かしてくださっています。


この事例を2校だけでなく、越谷市の他の学校にも広げていただき、さらには全国の学校にご紹介し、子供たちみんなの笑顔にあふれる学校になってもらいたいと思っています。

 

いじめ自殺・不登校ゼロプロジェクト

みずぬま

 

越谷市議会の記録がインターネットで公開されています。

5'25"~13'15"が瀬賀議員のメンタルヘルス、スクールコンケアに関する質問、

20'55"~22'42"が市長からのスクールコンケアに関する回答、

30'48"~31'25"が教育長からのスクールコンケアに関する回答です。

ぜひご覧ください。

http://www.koshigaya-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1289

 

 

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 越谷市議会「一般質問通告一覧表」 

2番目の項目として「こころの変化を見守るメンタルケアの取り組みについて」の②に「メンタル天気予報コンケアについて」と記載されています。

 

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越谷市役所の4階に本会議場があります。

   

越谷市立平方中学校でスクールコンケアが活用されています

カテゴリ: 子どものメンタルヘルスへの取組み 作成日:2017年09月12日(火)

 

越谷市立平方中学校がいじめ対策、不登校対策として「スクールコンケア」を活用

~ICTの技術を使用して子供たちのメンタルヘルスケアを実践~

都心から電車で揺られること約30分。

閑静な住宅街と豊かな田園地帯が入り混じる越谷市の平方中学で日本で初めて、スクールコンケアを利用した子供たちのメンタルヘルスケアがスタートしました。

※スクールコンケアの概要はこちらをご確認ください

 

平方中学校は学びの深化や、情報共有のためにICTの技術やスマホ、SNSを積極的に活用していることで知られる中学校です。

ICTに造詣が深い、同中学の大西校長先生にコンケアの目的と仕組みを説明したところ、「いじめや不登校傾向で悩む子供の心を、教師のリアルな観察とともに、ICTを活用した客観的データの両面から素早く察知できることは意義がある」として、1年生3クラスでの試験導入を決めてくださいました。

 

 

~朝の自習時間と帰りの会にiPadの「こころのお天気マーク」をタッチ~

 

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スクールコンケアの説明会。みんな真剣に聞いてくれました。  

 

 

6月中旬に「スクールコンケア」の説明会を実施、早速その翌日から「スクールコンケア」がスタートしました。

平方中学校では朝の自習時間と、帰りの会でコンケアの「こころのお天気マーク」をタッチして毎日の気分を記録しています。

毎朝、自習時間が開始されると、iPadが先生から回されます。生徒はそれぞれが持っているQRコードをiPadにかざし、自分専用画面を立ち上げて「こころのお天気マーク」をタッチします。

終わると次の人に回して、40人弱のクラスで大体10分以内で全員分の入力が終わっているようです。

帰りの会でも同様な手順で入力を実施しています。

 

 

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毎日朝自習の時間と、帰りの会の時にコンケアが回ります。

今ではコンケアの使い方になれて、10分間で速やかに「お天気アイコンへのタッチ」が終了しています。

 

 

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先生も出勤・退勤時に職員室でコンケアにタッチ!!

 

 

~コンケアからのメールをもとに生徒との対話を開始~

7月中旬には、分析に必要なデータが蓄積され、こころの変化があった生徒への『声掛け』を推奨するアラートメールの発信が始まりました。

同校では、校長先生、学年主任、養護教諭にアラートメールが届くようになっています。

生徒の気分が落ち込んでいる時はもちろん、気分が上昇した時にも、話しかけのきっかけとなるようにメールがお知らせしています。

 

大西校長先生からは、「この仕組みはとても有効だ」というご感想をいただいています。

2学期以降もコンケアを活用することで、いじめや悩みのない、笑顔あふれる平方中学校になってもらいたいと心から願っています。

 

企画・広報局長 みずぬま