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Twitterでカウンセラーとお話ししませんか(3) - 悩み相談と心の対話の場所 | NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア

東京メンタルヘルス・スクエアblog

Twitterでカウンセラーとお話ししませんか(3)

カテゴリ: スクエアのSNS相談 作成日:2020年08月27日(木)

東京メンタルヘルス・スクエアのSNS相談では、Twitterのダイレクトメッセージを通じてカウンセラーがお話しをお聴きしています。
最前線でお話を聴いている3名のスーパーバイザーにTwitterを通じた関わりへの想いを聴きました。

3人目はスーパーバイザーBさんです。
Twitterは怖い場所にも安全な場所にもなり得る場所です。
そのTwitterで私たちが安全な場所でありたい。

今の悩みを取り巻くストーリーを安心して話して、カウンセラーとの会話を通じて「コトバ」と出逢える場所になりたい。

そんな想いで相談を受けているスーパーバイザーの姿勢をお伝えします。
pexels freestocksorg 586391


――LINEの相談とTwitterの相談、どんなところが違うと感じますか?

LINEで相談してくる人は、最初から「こころのほっとチャット」に相談しようと思って来る人が多いですね。
一方、Twitterは日常ツイートをしている流れの中で、Twitterから相談できるところを見つけてちょっと相談してみようかという気持ちになる。相談に来られるハードルが低いように感じます。
ツイートで自分のことを文字で表現することに慣れている人が多く、『こころのほっとチャット』で攻撃的な発言をするのもTwitterを通じた相談が多いように思います。

――なぜそういう違いがあるのでしょうね。

一つは、TwitterはLINEと違って一時的なアカウント(捨て垢)を作りやすいく、匿名で好きなように振舞えるからだと思います。
もう一つはTwitter上に、同じ考え方や趣味を持つ「仲間」がいるからだと思います。「みんなでやれば怖くない」の意識がはたらいているのかもしれません。

——現実と同じような、怖さがありますね。

Twitterは怖い場所です。怖い場所で怖いことを書いている人たちがいる。そのことをTwitterユーザーもカウンセラーも知っておく必要があります。

その一方でTwitterが安全だと思える側面もあります。
ネット上とはいえ「仲間」がいるということは、そこで攻撃的な表現や危険なことをしていたら、それを誰かが見ているということです。本当に危険なときは仲間であってもその内の誰かに、止めたり通報する力が働きますので、一人でやるよりもまだ安心です。

——1人じゃないことで助長することもあるし、抑制されることもあるのですね。

自分がやっていることでも、他人が同じことをやっている様子を見ると客観的になって危なさを感じることもあるみたいです。

その点で仲間のいるTwitterは安全です。

——Twitterで相談を聴いていて、怖い思いしたことありますか?

いろいろあります。ここでは言えないですが・・。
たとえ話を聴く立場であっても、安全に相談ができないような攻撃的な発言が繰り返される場合にはTwitter社への通報を視野に入れた毅然とした対応を取るようにしています。

通報への対応以外にもTwitterが安全だと思うのは、Twitter社が投稿内容のパトロールに力を入れていることです。全てではないけれど危険な投稿は「センシティブな投稿」と判定され、ツイートの表示が制限されます。
Twitterで起きた様々な事件もTwitter社を動かしているのでしょうね。

——自由に発信できる一方で、見守られてる感じですね。

捨て垢も同じように安全な面と怖い面があります。使いようによって他者を攻撃する道具にもなるし、自分を守る道具にもなります。
匿名で誰かを攻撃する道具になりますが、誰にも言えないことを匿名で言いたい時、こころのほっとチャットのような相談窓口をフォローしていることさえ自分のフォロワーに見られたくない時には自分を守る道具になります。

――Twitterで相談に来る人に、どのように関わりたいと思っていますか?

どの窓口から相談にくる方も、どのような相談でも、カウンセラーとしては同じ姿勢で聴くようにしています。
たまに「他にもっと深刻な悩みを抱えている人もいるのに、こんな小さなことを相談してごめんなさい」という方がいらっしゃいますが、悩みに重い軽いはありません。その方が本当に悩んでいるのなら全て深刻な悩みですから、どの相談にも本気で向き合います。

Twitterで特に気をかけているのは、文章の書き方の癖です。文章を書き慣れている方は、書き方にその人の癖が出やすいです。相談内容だけでなく、ツイートを通して見える癖やプロフィールなどからどのような人か感じ取り、その方の全体を見るように心がけています。

――相談している内容だけが、その人ではないですものね。

悩みは「今」だけにあるものではなくて、過去から未来へ続くストーリーの中にあるものだと思ってます。
ですから、悩みを取り巻くストーリーを、話せる範囲でいいので聴かせてもらえたら嬉しいな思っています。そうすると、いろいろな側面から相談者さんの世界を見ることができると思いますから。

――これからTwitterで相談しようとしている人にどのようなことを伝えたいですか?

何も持たないで相談に来て欲しいなと思います。自分が欲しい答えをもらえると期待して入ってくるのではなく。
そしてそこにいるカウンセラーや、やり取りする言葉に出逢って欲しいです。

たとえば、あなたが「消えたい」「死んでしまいたい」と思っていたとして・・・。
「あなたの思うようにしたらいいよ」とか「死なないで!!」といった言葉を、あなたは心のどこかで期待しているかもしれません。でもその期待通りの言葉はきっと返せません。
あなたが望む言葉とは違う言葉できっとお返事させてもらうと思います。

だけど、お話しをしながら「本当はこういう言葉が欲しかったのかもしれない」と感じてもらえるような、活字だからこその「コトバ」の出逢いがあったりして「また苦しくなったら『こころのほっとチャット』に相談しよう」と思ってもらえたら嬉しいですね。

 

2020年8月27日
広報スタッフA
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