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#自殺予防週間 - 悩み相談と心の対話の場所 | NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア

  • 日本経済新聞に当団体の取材記事が掲載されました

    作成日2020年10月02日(金)

     

     

     

     日本経済新聞の取材記事が掲載されました。 

     

    自殺の悩みSNSで支え 相談4万件、なお手探り
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64255380V20C20A9CC1000/

     

    気持ちを文字にすることで自分のこころに気づけたり
    誰かに聞いてもらうだけで心が軽くなることもあります。
    けれどコロナ禍で悩みを気軽に相談できる人がいなかったり
    孤独感や、つらい想いを抱えている人がたくさんいます。

    SNSでの匿名相談は、対面や電話、あるいはビデオ通話と比較すると
    相談への抵抗感を感じにくい窓口と思います。
    気軽に気持ちを打ち明けられる場として、
    活動を大切に続けていきたいと思います。

     

     

    2020年10月2日
    広報スタッフK
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    ■こころのほっとチャット(SNS相談)

    50分間の無料チャット悩み相談。相談は1日1回まで。QRコードはこちら

    https://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html

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    第1部 12:00~16:00(受付は~15:00)/第2部 17:00~21:00(受付は~20:00)

    ※毎日実施。毎月最終土曜日は、12:00 ~ 翌21:00まで深夜早朝も受け付けています。

    ■お話しパートナー(50分3,000円の傾聴カウンセリング)

    https://www.npo-tms.or.jp/service/ohanashi.html

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    ■吃音ほっとライン(吃音専用、20分間の無料電話相談。実施日時は下記URLに記載)

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  • 各種メディアに当団体の窓口が掲載されました

    作成日2020年10月01日(木)

     

     

     

    当団体の取材記事が、各種メディアに掲載されました。 

     

    朝日新聞

    続く著名人の自殺、精神科医「安易な推測、連鎖を助長」

     https://www.asahi.com/articles/ASN9W6KJWN9WUTIL02D.html?iref=comtop_8_04
    毎日新聞「多様化するSNSと自殺願望 被害繰り返さないためにどうすれば」

    https://mainichi.jp/articles/20200930/k00/00m/040/069000c

    当団体の相談窓口をご掲載いただきました。

    東京新聞
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/58370
    取材記事をご掲載いただきました。

     

    小さなストレスの蓄積で急に大きく落ち込んでしまうケースもあります。

    環境の変化は想像以上の負担があります

    気持ちを話すこと、ご自分を労わること、大切にしていただければと思います。

     

    2020年10月1日
    広報スタッフK
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  • SNS相談「こころのほっとチャット」について渋井哲也さんの取材を受けました

    作成日2020年09月16日(水)

     

    ルポ 平成ネット犯罪」など多数の著書を出版されており当団体でも「ネットと自殺」の社内研修講師としてお招きしたこともある渋井 哲也さんが先日、取材にお越しになりました。取材対応者は当団体のカウンセリングセンター長の新行内 勝善。

     渋井哲也さん

    取材風景。写真撮影のため少し距離を縮めましたが、マスク着用でソーシャルディスタンスを保って実施いたしました。(左:新行内 勝善カウンセリングセンター長、右:渋井 哲也さん)

     

    テーマは、SNS相談について。カウンセラーが1回50分のチャット相談に無料で対応するこころのほっとチャットについて、SNS相談の意義、相談の実態など幅広い実例を交えてお答えしました。

     
    コロナ禍では、家庭や仕事、学校でも閉塞感が強く、行き場のない苦しみ、悲しみを抱える方がたくさんいます。そのような状況下では、電話や対面と比較して、匿名性という相談のハードルの低さや家族や恋人に内容を聞かれないといったSNS相談のメリットが大きな意義を持ちます。実際、電話に対して抵抗感の強い傾向のあるデジタルネイティブ世代が相談者の多くを占めています。

     
    相談者にとって大きなメリットがある一方で、対応するカウンセラーとしては非言語情報の削ぎ落とされた文章だけでの対話という特有の難しさがあります。

     
    どのように会話のリズムを合わせ、信頼関係(ラポール)を築いてゆくのか。匿名性の中でどのように有効な支援に結び付けていくのか。電話や対面での相談との違い、特性は何か。コロナ禍で相談にどのような影響が見られるか。

     
    などなど、ご質問は多岐にわたりました。生きづらさを抱える当事者や、さまざまな支援団体への長年の取材経験を持つ渋井 哲也さんからは相談対応の質を団体内でチェックする機能や、相談対応の質を高めてゆくための取り組みのことなど、ときにドキリとするような鋭い問いかけもあり、同席した広報担当者の私もSNS相談の意義や今後のあり方について見つめ直す機会になりました。

     

    弁護士ドットコムで掲載していただいた取材記事は下記リンクよりご覧いただけます。

    コロナ禍でも「学校に行きたくない」「死にたい」 SNS相談に寄せられる子どもたちのリアル


    渋井哲也さん

    最後は笑顔でパチリ。マスクで口元が隠れていますが、お二人とも満面の笑みでカメラに視線を向けてくれました。

     
    苦しみの最中では足元の悩みに心を囚われて視野が狭まり、自分1人ではなかなか気持ちを切り替えることができません。私たちは、相談で寄せられるSOSのサイン、心の内にある悩みや苦しみを受け止めて前を向くためのお手伝いをさせていただきます。

     
    内容に応じて、他の相談機関のご紹介もいたしますので誰に何を相談したらいいかわからないというときにも臆せずご利用いただければ幸いです。

     
    みなさんの心に、美しい大輪の花が咲きますように。

    渋井 哲也さんの運営されているサイトはこちら↓

    お元気でクリニック〜生きづらさオンライン〜あなたの居場所はありますか?

     

    2020年9月16日
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  • SNS相談で出来ること、出来ないこと

    作成日2020年09月13日(日)



    東京メンタルヘルス・スクエアのSNS相談では、豊富な相談支援経験のあるカウンセラーが指導的立場であるスーパーバイザーとして参加し、話し合いながら相談をお聴きしています。

     

    スーパーバイザーの一人、マンガでやさしくわかる認知行動療法など数多くの書籍を出している玉井仁スーパーバイザー(東京メンタルヘルス・スクエア理事/東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター長)にお話をお聴きしました。
    玉井スーパーバイザーの優しさと厳しさの絶妙なバランス、そして「人」に興味を持って接するまなざし、ぜひ感じてください。
    IMG 39232

    玉井仁(たまい ひとし)スーパーバイザー


    ——玉井さんは普段どのような活動をされていますか?

    東京メンタルヘルス・スクエアの理事、また東京メンタルヘルス株式会社のカウンセリングセンター長としてSNS相談を含めたカウンセリングを行っています。

    人間ってどういうものか。どういう風に人と人とが付き合っていけるか。そういうことに興味を持ってカウンセリングをしています。
    その中でも特に、衝動性のコントロールができない人たちがコントロールできるように心理療法を適用する。そういうことをやっています。

    ——衝動性のコントロール、というのはどういうことでしょう?

    人にはアクセルとブレーキがあって、適切に踏み分けられるとうまく走られる。片方だけ踏み続けたり、両方とも踏み続けたりすると、暴走してしまう。
    そうした強い感情、衝動を無くすのではなくコントロールする。そういう衝動があっても大丈夫な自分になれるか、ということをテーマにしています。

    ——衝動を抹消するのではなくて、共生する。

    社会は適応することが求められる場ですから、我慢しないで生きるのは難しい。一方で家庭では自由にできる。社会で抑圧されればされるほど、家庭ではブレーキが効かない自分になってしまう。それでDVやモラハラが起きて「会社では温厚な人なのに」と周りから驚かれたりします。
    さらに日本人は結構短気な人種でもあると思うんです。素直な部分と短気な部分を合わせて持っている。それは、他の研究者たちも指摘していることですけどね。それがうまく機能していると良いのですが、抑圧される状況になると、反動で良くない行動につながることも多い。

    ――その行動の二面性、SNSでもよく見ます。

    そうですね。SNSにストレス解消の場を求めたり、うまくいかないときに炎上したりするのは自然な流れだと思います。
    日本では同調圧力が強く、他人と合わせるのがいいことだと思う傾向があります。さらに匿名の場であるインターネットの一番気楽なことは、やったことの責任を自分で取らなくていいので気が楽という面と、自分の行動を振り返らないという悪い面があります。問題があればすぐバックレればいい、という姿勢は、一人前である自分を放棄して無責任でいられるところで、残念な面ですね。

    でも、ブレーキを踏まないで暴走したらストレスフリーかというとそうでもなくて、適度にブレーキを効かせるというのはそのほうが長期的に見る楽だったりします。
    感情的に言うよりも少し我慢した方が、心が安らぐこともあるんです。

    ――そうなんですか。アクセル踏みっぱなしの人はさぞかし気持ち良いだろうと思うのですが……

    そうでもないから、私のところに衝動をコントロールしたいと思う方が来られる。そういうところが人の面白いところだと感じます。動物と同じように、安全な枠組みがあって初めて自由を楽しめるのですが、その枠組みとうまく折り合うのが難しい、という人は少なくありません。

    SNS相談にも、一定の枠組みがありますよね。匿名性もその一つです。それは、通所のカウンセリングとは異なります。匿名でないと不安な人もいます。それがいいとか悪いじゃなくて、不安なんだってことを認めて迎え入れたらいいと思うのです。自分のことをさらしなさいと言う必要はない。匿名であれば話せるなら、匿名でもいい。話していくうちに、自分から心が開けていったらいいね、と心の中で声をかけています。
    自発的に話してくれた少しのことに対して私たちが真剣に向き合うこと、私たちの反応を受け取ることが本人の不安を和らげたりしますから。
    オンラインで気楽に相談することで、ブレーキを少し踏むことのステップに進んでもらえたらいいなと思っています。

    ——SNS相談に関して、これからどんなことに取り組んでいきたいですか?

    私はカウンセリング実務だけでなく、事例を研究して論文にまとめるといった学術的な活動も行っています。「SNS相談を通じて人はどのくらい変化しうるのか」ということを論文として定量的に示してみたいと考えています。

    カウンセラーがSNS相談を行うことはどのような効果を提供出来るのか、調査したいですね。


    ――人が変化する、というのがテーマですね。SNS相談で出来ることは何だと思いますか?

    SNS相談で話したことは、履歴として残ります。そこが良いところかなと思います。
    相談者さんは、相談時間内の文字のやりとり自体で変化していきます。さらに、相談後に繰り返し見直すことを通して相談者さんの中にしみこんでいくような関係が作られていくこともあるでしょう。

    ――相談後にカウンセラーとのやり取りを読み返していました、というメッセージを頂くこともあります。

    そう。手紙のように交わした言葉が手元に残って、カウンセラーの言葉だけでなく自分の言葉も沁み込んでいく。そうことができるのは対面相談や電話にはない、SNS相談のメリットです。
    「読み返していました」というメッセージをもらったとき、どんな思いで読み返したのか、どんなことに気が付いたか聴けたら、クライアントさんの中でどんな風にその言葉がはたらいているか見ていけるだろうなと思います。

    ――その一方、SNS相談で出来ないことは何だと思いますか?

    一切自分のことを晒さない関係性の中で、自分が本当に心を開いて変わっていけるなという感覚を持てるかどうか。内面的な変化を深く促していくというところにはまだ課題があると思います。

    もう一つは、文字の怖さを感じています。
    対面でお話を聴いていると、相手の言葉だけでなく、ニュアンスを感じることがありますね。チャットではそれを感じるには、様々な機器が間に挟まりすぎている。最近の人はチャットからもニュアンスを読み取る優れたセンサーを持っているのかもしれないけどね。
    文字というのは想像以上に相手に侵入します。その文字の印象にとらわれてしまうと、視野が狭くなってしまう。

    ――文字で画面に飛び込んでくる言葉はインパクトがありますね。良くも悪くも。

    インターネットで現実より炎上が起きやすい理由は、匿名性に加えて、視野が狭くなりやすいということもあります。
    それが良いとか悪いとかじゃなくて、そういうものなんです。
    「そういうものだ」と分かることが大切で、相手が分かると対応を考えることができる。
    文字だけを見るのではなくSNSの向こうにいる人を見る。そういう感覚とか想像力の訓練をしているのがカウンセラーです。視野を広く持って相談者のことを適切に理解し、必要なものを見極めて届ける。そういうSNS相談の時間にしたいですね。
    カウンセラーのみならず、みんながそういう力を持っていたら人間関係の問題や炎上は激減するのでしょうが、皆がそのことに力を注げるわけでもないし、人間には努力してもできないことがある。人には限界があるからどうしようもない。

    ——限界を「そういうものだ」と認めることも、大切ですね。

    できないものはしょうがないですからね。例えば私はアスリートのように速く走ることはできないけれど、カウンセラーとして自分やクライアントさんの心を見る勉強を続けてきました。人には個性があって、できること、できないことの凸凹があるから、同じことをできなくても理解し合うことはできる。適材適所ですね。

    ——そう言っていただけると、できていないことが色々あっても、安心して話せる感じがします。

    それはよかった。私がカウンセリングで気を付けていることのひとつが、人は安全でないと変化できないということです。カウンセリングルームでもSNSでも、相談に来られる方にも安全な場所、安全な人だと感じてもらいたいですね。

    ——最後に、これからSNS相談を考えている人にどのようなことを伝えたいですか?

    世の中には、絶対に、あなたのことをわかってくれる人がいます。
    その誰かを探すツールとして、インターネットは有効だと思います。私たちのSNS相談も、わかってくれる人を探すきっかけとして話に来て欲しいなと思います。
    そして味方を見つけて、自分のしたいこと、なりたい自分に進んで行けたらいいですね。

    ——もし、その人の「したいこと」がどう考えても無謀だったら、どう対応しますか?


    無謀だっていいんですよ。
    自分の中に「したいこと」があるのは、とても素敵なことです。だから私は全部肯定します。
    もしそれがどうしても実現できないのなら、ご自身が「これは向いていない」と気が付けるようにお手伝いしていきたい。そして、どういう形なら「したいこと」ができそうか、見つけるお手伝いがしたいです。

    ——玉井さんの厳しさと優しさを聴かせて頂いた思いです。本日はありがとうございました。

    2020年9月9日
    広報スタッフA
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  • Twitterでカウンセラーとお話ししませんか(3)

    作成日2020年08月27日(木)

    東京メンタルヘルス・スクエアのSNS相談では、Twitterのダイレクトメッセージを通じてカウンセラーがお話しをお聴きしています。
    最前線でお話を聴いている3名のスーパーバイザーにTwitterを通じた関わりへの想いを聴きました。

    3人目はスーパーバイザーBさんです。
    Twitterは怖い場所にも安全な場所にもなり得る場所です。
    そのTwitterで私たちが安全な場所でありたい。

    今の悩みを取り巻くストーリーを安心して話して、カウンセラーとの会話を通じて「コトバ」と出逢える場所になりたい。

    そんな想いで相談を受けているスーパーバイザーの姿勢をお伝えします。
    pexels freestocksorg 586391


    ――LINEの相談とTwitterの相談、どんなところが違うと感じますか?

    LINEで相談してくる人は、最初から「こころのほっとチャット」に相談しようと思って来る人が多いですね。
    一方、Twitterは日常ツイートをしている流れの中で、Twitterから相談できるところを見つけてちょっと相談してみようかという気持ちになる。相談に来られるハードルが低いように感じます。
    ツイートで自分のことを文字で表現することに慣れている人が多く、『こころのほっとチャット』で攻撃的な発言をするのもTwitterを通じた相談が多いように思います。

    ――なぜそういう違いがあるのでしょうね。

    一つは、TwitterはLINEと違って一時的なアカウント(捨て垢)を作りやすいく、匿名で好きなように振舞えるからだと思います。
    もう一つはTwitter上に、同じ考え方や趣味を持つ「仲間」がいるからだと思います。「みんなでやれば怖くない」の意識がはたらいているのかもしれません。

    ——現実と同じような、怖さがありますね。

    Twitterは怖い場所です。怖い場所で怖いことを書いている人たちがいる。そのことをTwitterユーザーもカウンセラーも知っておく必要があります。

    その一方でTwitterが安全だと思える側面もあります。
    ネット上とはいえ「仲間」がいるということは、そこで攻撃的な表現や危険なことをしていたら、それを誰かが見ているということです。本当に危険なときは仲間であってもその内の誰かに、止めたり通報する力が働きますので、一人でやるよりもまだ安心です。

    ——1人じゃないことで助長することもあるし、抑制されることもあるのですね。

    自分がやっていることでも、他人が同じことをやっている様子を見ると客観的になって危なさを感じることもあるみたいです。

    その点で仲間のいるTwitterは安全です。

    ——Twitterで相談を聴いていて、怖い思いしたことありますか?

    いろいろあります。ここでは言えないですが・・。
    たとえ話を聴く立場であっても、安全に相談ができないような攻撃的な発言が繰り返される場合にはTwitter社への通報を視野に入れた毅然とした対応を取るようにしています。

    通報への対応以外にもTwitterが安全だと思うのは、Twitter社が投稿内容のパトロールに力を入れていることです。全てではないけれど危険な投稿は「センシティブな投稿」と判定され、ツイートの表示が制限されます。
    Twitterで起きた様々な事件もTwitter社を動かしているのでしょうね。

    ——自由に発信できる一方で、見守られてる感じですね。

    捨て垢も同じように安全な面と怖い面があります。使いようによって他者を攻撃する道具にもなるし、自分を守る道具にもなります。
    匿名で誰かを攻撃する道具になりますが、誰にも言えないことを匿名で言いたい時、こころのほっとチャットのような相談窓口をフォローしていることさえ自分のフォロワーに見られたくない時には自分を守る道具になります。

    ――Twitterで相談に来る人に、どのように関わりたいと思っていますか?

    どの窓口から相談にくる方も、どのような相談でも、カウンセラーとしては同じ姿勢で聴くようにしています。
    たまに「他にもっと深刻な悩みを抱えている人もいるのに、こんな小さなことを相談してごめんなさい」という方がいらっしゃいますが、悩みに重い軽いはありません。その方が本当に悩んでいるのなら全て深刻な悩みですから、どの相談にも本気で向き合います。

    Twitterで特に気をかけているのは、文章の書き方の癖です。文章を書き慣れている方は、書き方にその人の癖が出やすいです。相談内容だけでなく、ツイートを通して見える癖やプロフィールなどからどのような人か感じ取り、その方の全体を見るように心がけています。

    ――相談している内容だけが、その人ではないですものね。

    悩みは「今」だけにあるものではなくて、過去から未来へ続くストーリーの中にあるものだと思ってます。
    ですから、悩みを取り巻くストーリーを、話せる範囲でいいので聴かせてもらえたら嬉しいな思っています。そうすると、いろいろな側面から相談者さんの世界を見ることができると思いますから。

    ――これからTwitterで相談しようとしている人にどのようなことを伝えたいですか?

    何も持たないで相談に来て欲しいなと思います。自分が欲しい答えをもらえると期待して入ってくるのではなく。
    そしてそこにいるカウンセラーや、やり取りする言葉に出逢って欲しいです。

    たとえば、あなたが「消えたい」「死んでしまいたい」と思っていたとして・・・。
    「あなたの思うようにしたらいいよ」とか「死なないで!!」といった言葉を、あなたは心のどこかで期待しているかもしれません。でもその期待通りの言葉はきっと返せません。
    あなたが望む言葉とは違う言葉できっとお返事させてもらうと思います。

    だけど、お話しをしながら「本当はこういう言葉が欲しかったのかもしれない」と感じてもらえるような、活字だからこその「コトバ」の出逢いがあったりして「また苦しくなったら『こころのほっとチャット』に相談しよう」と思ってもらえたら嬉しいですね。

     

    2020年8月27日
    広報スタッフA
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  • 夏休み明けの子どもたちの自殺と、いじめの二重の苦しみ

    作成日2020年08月21日(金)

    syoujo nayami s

     

     

    夏休み明けの子どもたちの自殺と、いじめの二重の苦しみ
    ~「言ってねと言ったから言ったのに、どうしてそれなのにわかってくれないの?」~

     

    SNS相談を受けている中であらためて気づかされることがあります。
    そのひとつを今回はお伝えできればと思います。

     

    夏休み明け、とりわけ9月1日に子どもたちの自殺率が高いという悲しいニュースは、ここ数年多くのメディアで取り上げられています。

    そしてその自殺に関わることが多いのが、いじめです。

     

    いじめ被害の子たちは二重に傷ついている
    私たちが子どもたちからのSNS相談を受けていて、あらためて気づかされたことは、いじめ被害を訴える子どもたちは二重に傷ついている、ということでした。
    二重とは、いじめ被害そのものでの傷つきが一つであり、もうひとつは、いじめ被害を訴えてもそのことを親身にわかってもらえないことでの傷つきです。

     

    もう少し説明を加えます。

     

    「いじめにあったら言ってね」と優しく言う大人たち
    いじめ被害を耳にしたまわりの人たちは、どのようにそのことを思うのでしょうか?

     

    たとえば、次のように思う人は少なくないかと思います。
    「どうしていじめを受けたのを言ってくれなかったの? 言ってくれればなんとかできたのに」あるいは、「言ってくれなきゃわからないよ、必ず言ってね」と。

     

    このため、学校で子どもたちを守る総本山である文科省は「SOSの出し方教育」をここ数年、学校教育の重点目標として熱心に推進しています。
    「困ったことがあったら、助けを求めよう」「誰でもいいから、とにかく誰かに相談しよう」
    と、SOSの出し方の教育を進めています。

     

    ただ、SNS相談を受けていてあらためて気づいたのは、いじめ被害を受けた子どもたちは、実際には周りに何らかの形でSOSを発信していたということでした。

     

    SNS相談で聞かれたいじめ被害の子たちの声
    相談の中から典型的な子どもたちの訴えを、以下に抜粋してみます。

     

    「母に一度相談したが、あまりきちんと聞いてもらえなかった」
    「先生たちや周りの人、誰もわかってくれない。周りの人みんな信用できなくて、生きていていいのかもわからなくなってきた」
    「誰かに助けを求めても誰も助けてくれない」
    「いじめを苦に自殺未遂したが、母からそのとき強く突き放された、まったくわかってもらえなかった。そのときの母の言葉が頭から離れない」
    「小学校のときからいじめ。先生に言ったらみんなにバラされて余計にひどくなった。もう誰にも言いたくない」「それから学校に行こうとすると、腹痛や嘔吐」

     

    大人たちは「何かあったら言ってね、なんでも助けるから」などと言います。
    ただ、苦しんでる子どもたちの多くは、周りに言ったのに「わかってもらえなかった」と傷ついていってしまっています。

     

    【言ってねと言ったから言ったのに、どうしてそれなのにわかってくれないの?】
    こんな風に思った子どもたちの心は? と想像すると、どんなに絶望してしまったことだろうかと思えてきます。

     

    孤立させないことと、人間不信にならないようにすることと
    「言ったのにわかってもらえなかった」ことで、子どもたちは二重に傷ついていくのです。
    そして、わかってくれない周りの人たちのことを信じられなくなり、人間不信になります。
    「こんな思いをするくらいなら、もう誰にも言わない。言ってもわかってくれないし、逆にそんなのいじめじゃないなんて言われたら、もう誰も信じられない」となるのも無理もないことでしょう。

     

    こうして被害を訴えた子どもは、大事な人間関係の中から抜け落ちて、孤立していき、口を閉ざしていってしまうことがあるのです。

     

    「SOSの出し方教育」はとても大事です。ただ、それだけでは不十分であると言わざるをえません。
    子どもたちにSOSの出し方を教育することと合わせて、「SOSの受け止め方教育」を周りの大人たちに進めていくことが、さらに大事であるだろうと考えています。
    子どもたちを孤立させないために、子どもたちが人間不信にならないように、そして子どもたちのいのちを守るためにも。

     

    *ここでは、相談に寄せられた言葉から書きましたが、実際にはまわりの大人たちにいじめ被害を伝え、そしてしっかりと受け止め、わかってもらい、解決したということも多くあります。ということも書き添えておきます。

     

    2020年8月22日
    カウンセリングセンター長 新行内
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  • Twitterでカウンセラーとお話ししませんか(2)

    作成日2020年08月20日(木)

    東京メンタルヘルス・スクエアのSNS相談では、Twitterのダイレクトメッセージを通じてカウンセラーがお話しをお聴きしています。
    最前線でお話を聴いている3名のスーパーバイザーにTwitterを通じた関わりへの想いを聴きました。

    お2人目は賀澤SNSスーパーバイザーです。
    匿名性が高いTwitterで、どのような人と話しているのか見えにくいのは相談に来られる方もカウンセラーも同じ。

    だからこそカウンセラーが信頼されるように丁寧に関わろうとする真摯な姿勢をお届けします。
    IMG 3909


    ――LINEの相談とTwitterの相談、どんなところが違うと感じますか?

    Twitterでのご相談をお受けするようになった当初は、LINEの相談とは少し違うかなと感じていました。
    LINEは話し相手がいないと会話が成り立たないツールですが、Twitterは相手がいなくてもつぶやくことができます。それがTwitterの良いところだとも思います。
    相談に来られる方もつぶやくことに慣れていましたので、相談したいのか、つぶやかれているのかがわからないこともありました。会話がスムーズに進まない事も多かったり、時間だけが過ぎてしまう事もあり、お話していただきたいことをうまく受け取れず、申し訳ない状態の時期もありましたが、今はこちらがTwitterに慣れ、改善されたと思います。

    複数のアカウントも持てるため(裏垢、サブ垢、闇垢など)で本音をつぶやかれる方も多いと思います。その気持ちをこちらも察知して、お話を伺うことが大切だと思っています。つぶやかれる最初の言葉が、ドキッとするものもありますが、心を打ち明けてくれている証拠なので、キャッチボールのように、しっかりと言葉を受けとることが大事だと思います。

    ――1回目のキャッチボールを成立させるために、どんな工夫をしていますか?

    最初にどう声をかけるかも、とても重要だと思います。会話を始めやすい、安心してお話いただけるような返信を心がけたり、事前にご相談内容を書き込んでいたいた方にはその相談内容に関するお返事を書いたり、カウンセラーと会話しやすくなる工夫をしています。

    ——Twitterで話される相談の特徴はなんでしょう?

    心の叫びのような苦しみをダイレクトに表現されることも多いと感じています。心の底でずっと悩み続け、辛さから抜け出したいけれどどうにもならないこと、情報提供やアドバイスでは解決しないことが他の相談方法より多いようにも感じます。

    私たちは、何でも話せる、相談に来られる方から信頼されるカウンセラーでありたいと願っていますので、ぜひ、お話にきていただければと思います。

    ——相談者さんにとって、Twitterを使って相談するメリットはどんなことでしょう?

    手軽にアカウントを作成でき、複数アカウントを持てることや、、ツイートとダイレクトメッセージを使い分けることで、自分の心の引き出しをひとつのツールで可視化して使い分けできるのがTwitterの良いところだと思います。
    誰かに言いたくてしかたがない事があるけれど、お友達やフォロワーが見ている場所で何でも話すのは躊躇してしまいますよね。そういうときは、「こころのほっとチャット」に相談して頂き、ご自分の引き出しのひとつにして頂けたらいいなと思います。

    ——これからTwitterで相談しようとしている人にどのようなことを伝えたいですか?

    ニュースでも報道されている通り、SNS上で知り合った人とトラブルが起きる事件が後を断ちません。
    不安なことがあって、Twitterで誰かと知り合いたい、話したいと思われたら、「こころのほっとチャット」のカウンセラーと知り合って欲しいと思います。

    誰もそのつぶやきを読んでくれなかったり、心ない言葉を返されたりして、Twitter上で孤独を感じる人もいるのではないかと心配しています。

    話したいことがまとまっていなくても大丈夫です。
    そのつぶやきを「こころのほっとチャット」に聴かせてほしいなと思っています。

     

    2020年8月20日
    広報スタッフA

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  • Twitterでカウンセラーとお話ししませんか(1)

    作成日2020年08月15日(土)

    東京メンタルヘルス・スクエアのSNS相談では、Twitterのダイレクトメッセージを通じてカウンセラーがお話しをお聴きしています。

    最前線でお話を聴いている3名のスーパーバイザーにTwitterを通じた関わりへの想いを聴きました。

     

    お一人目は新行内カウンセリングセンター長です。

    Twitterの匿名性には、善にも悪にもなる両義的な性質があると言います。そのTwitterにあえて話ができる場を作る意味について話を聴きました。

    Twitter1

    ――東京メンタルヘルス・スクエアでTwitterの相談を始めた思いを教えてください。

     

    一言で言うと、Twitterで死にたい消えたいとつぶやく人が、そのままTwitterで相談できたらいいよね、という気持ちです。

     

    ――そのまま、ですか?

     

    嬉しいとか楽しいとかのポジティブな感情は、FacebookやInstagramで出すことができます。
    消えたいとか辛いとか、リアルや他のSNSでは言葉にすることがはばかられるような、でも切実な感情があふれているSNSがTwitterであると考えています。
    私は、カウンセラーは相談が必要とされる場で役に立ちたいと思っています。だからネガティブで切実な感情に一番近いSNSであるTwitterに相談の場を作りたいという思いがありました。

     

    ――Twitterは「つぶやく」場所ですから、誰も見てなくてもいいという気持ちで書いているようにも思います。

    そうですね、誰も見ていなくもいいのであればスマホのメモに日記のように残しておけばいいですね。それでもあえてTwitterでつぶやく。

    本当は、誰かに見て欲しい気持ちがあるのでしょうね。見て、受け止めて欲しいというか。特定の人にメッセージを送る代わりに「つぶやく」時、そういう願いがあるように思います。その願いは、『#死にたい』のようなハッシュタグを使い、検索されやすくする行動にも現れているように思います。

     

    ――つぶやいてスッキリするだけの場所ではない、ということですね。

     

    気持ちを言葉にして出すことは大切です。
    ただ実は、その後がさらに大切で、言葉に出した思いを受け止めたり、汲み取ったり、理解する人がいると、もっと良い。ホッとした気持ちになれます。
    最初は勇気を出して大切な自分の気持ちや悩みを身近な誰かに言えていた人も、聴いて欲しい相手が受け止めるどころか全否定したり信じてくれなかったりすると、余計に傷ついて、誰にも言えなくなってしまいます。

    ――信じてもらえない!そのショックは計り知れないものがあります……

     

    最近、学校では「SOSの出し方」教育の重要性が言われますが、もしかしたらそれ以上にSOSの受け止めを方を教育していくことが重要かもしれないと考えています。
    家族や友人、先生など周りの人が子どもたちの心の声を受け止められたら望ましいのですが、受け止める余裕がないこともあるでしょう。みんな自分自身のことで大変な思いをしながら生きていますから。

     

    ――受け入れてもらえない経験を繰り返して自分の気持ちを1対1で伝えることが怖くなってしまった人には、つぶやきはちょうどよいツールなのかもしれませんね。

     

    伝えるのは怖いけど、それでも誰かに見て欲しい。文字にさえならない心の奥のほうにある感情がツイートの後ろに見え隠れしています。
    そのような感情の受け皿でありたいし、どこかで誰かがそれを受け止めないと危険だとも感じています。

     

    ——危険、ですか?

     

    自傷他害が疑われるツイートばかりしているとTwitter社から連絡が来て、さらに続けるとアカウントが凍結されます。
    行き場をなくした気持ちは膨れ上がって追いつめられてしまう。Twitterでも行き場がなくなれば、さらに孤立しててしまう。そうして追いつめられた人は視野が狭まったり判断能力が落ちたりしやすいですから、通常の状態なら無視するような誘い文句に乗って危険な目に遭ってしまうこともある。これはなんとしてでも防ぎたい!と思うのです。

     

    ——視野が狭まっている時って自分では気が付けないですから。これ以上傷つかないためにも孤立しないことは大切ですね。

     

    私はスクールソーシャルワーカーとして自傷行為を繰り返す子どもと向き合う時、「本当は自傷を止めて欲しいけど、ダメ!って言われるだけだと、あなたの大変な心の行き場がなくなって、本当に心がつぶれちゃうよね。でも心配だから、自傷をしたくなったり、してしまった時には、言える人には言うって約束して欲しいな。言える人は誰かいる?」

    と言って、周りの人の目が届く場所に、その子が居てくれるようにはたらきかけます。

    Twitter上でも、私たち「こころのほっとチャット」が「大切な心の声を言える人」になりたいと願っています。

     

    ――そのような人たちがTwitter相談に繋がるには、どうしたらいいのでしょうね。

     

    以前、辛い気持ちをツイートすると「辛いときはここに相談してください」のような誘導表示がありました。
    実際には本当に辛い時にこんな表示を見ても、その時は相談する気にならないかもしれません。でもね、その広告が頭の片隅にでも残っていて、いつか「あの時見たサイトに相談しようかな」と思ってくれたら良いと思ってます。

    カウンセラーであっても、本人が望まないところで心をこじ開けるようにして悩みを聴くことはできません。自らの意志で話したいと思うことが、やはりとても大切ですから。

     

    ――実際、Twitterで相談を受けて、どのようなことを感じますか?

     

    Twitterの大きな特徴が匿名性です。この匿名性には善だ悪だと言えない両義的な特性があります。
    それを怖いと感じることもありますし、ありがたいと感じることもあります。

     

    1つ目の怖いな、というのは、相談に来られた方がどんなに危険な状態にあっても、本人を特定して救助することが難しいかもしれないということです。

    不確かな繋がりの中で話を聴くことは無謀なのではないかと思うほど、怖いと感じる時もあります。その一方で、匿名性が高いからこそ、思い切って危険な状態であることを話してくれたのだろうと感じる時もあります。

     

    2つ目のありがたいな、というのは、リアルな場では表に出せないだろう言葉を聴けることです。
    弱い気持ちや本音をそっとつぶやくこともできるし、攻撃的なことや八つ当たり的なことを大声で叫ぶこともできる。ツイートする人にとってはストレス解消の手段になる一方、その叫びで傷つく人もいます。ときにはその攻撃性がカウンセラーに向けられて、チクチクと痛むようなこともありました。

    ――善悪どちらの働きにもなる性質ですね。そのような怖さについて、どのように接したら良いと思いますか?

    私たちカウンセラー自身がTwitterの特性、どのように使われているかを学んで、ときには実際に使ってみて、慣れていくことが大切だと思います。
    このツールの特性を理解すれば、必要以上に恐れることも痛むこともなくTwitterを通して話が聴けますから。

     

    ――これからTwitterで相談しようとしている人に、どのようなことを伝えたいですか?

     

    あまり構えずに、「少し話そう」くらいの気持ちでDMを送ってほしいです。
    「相談」って、自分の弱さや出来ていないことを告白しなければいけないような気がして、身構えてしまう人もいるのではないかと思います。大袈裟に考えないで、いつもはつぶやくだけの気持ちを、今日はカウンセラーにも話してみようかな、と思ってもらえたら嬉しいです。

    2020年8月15日
    広報スタッフA

     

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